□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年10月4日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米連邦債務上限問題は金価格を押し上げるのか? 株式市場が先行してリスク織り込む =================================== <米連邦債務上限問題への警戒> 米株式市場で連邦債務上限問題に対する警戒感が高まっている。米上下両院は9月30日に2022年度予算に関して、21年12月3日までのつなぎ予算を可決した。仮につなぎ予算がなければ、10月1日から順次政府機関の一部が閉鎖される予定だったが、その前日に与野党間の合意が成立した。ぎりぎりまでチキンレースを演じていたが、さすがに政府機関閉鎖の愚は犯せなかったのだろう。 一方で、より本質的な問題とも言える連邦債務上限問題については、22年12月16日まで債務上限を一時凍結する案が9月21日の下院で民主党の賛成多数で可決していたが、共和党からの強い反対で上院では同法案が否決され、民主党がつなぎ予算のみの成立へと変更を余儀なくされた。… … …(記事全文3,383文字)