□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年9月28日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== エネルギーは需給ひっ迫ではなく供給不足か、ゴールドマンも目標価格引き上げ =================================== <ゴールドマン・サックスが年末目標価格を引き上げ> エネルギー価格の高騰が加速している。需給ひっ迫化に対する警戒感が急激に高まっており、原油と天然ガス相場が同時に高騰している。僅か1か月前の原油相場は、新型コロナウイルスの感染拡大による需要不安で1バレル=60ドル割れからの値崩れも警戒されていたが、足元では75ドルの節目を突破し、9月27日には終値ベースでコロナ禍発生後の最高値を更新している。取引時間中の年初来高値76.98の更新も視界に入れている。 米金融大手ゴールドマン・サックスは、年末のブレント原油価格見通しを従来の80ドルから90ドルまで、一気に引き上げた。9月28日のアジア時間には一時80.74ドルまで上昇しているが、更に値上がりを進めることが可能な状態と評価されている。こうしたゴールドマン・サックスのような大手金融機関の相場見通しは、投資家マインドに与える影響も大きく、強気の予想が相場を更に強気に傾斜させる好循環が作り出されている。… … …(記事全文4,022文字)