□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年9月23日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FOMC後の金相場環境、テーパリングと利上げの狭間で揺れ動く時間 =================================== <FOMCで確認されたこと> 9月21~22日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、「もし想定通りに幅広く進展が続く場合、委員会は資産購入のペースの減速が近いうちに(soon)正当化される可能性があると判断する」として、米国債を月800億ドル、住宅ローン担保証券(MBS)を月400億ドル購入する量的緩和政策について、購入ペース鈍化の時期が近付いていることを強く示唆した。 8月27日にパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)は年内のテーパリング開始に支持を表明していたが、これによって11月2~3日の次回会合でテーパリングが正式表明され、直ちに、もしくは12月からテーパリング着手することが事実上決定したとみて良いだろう。この声明文の内容にサプライズ感まではないが、「ワクチン接種の進展と強力な政策支援により、経済活動と雇用の指標は引き続き力強さを増した」と経済正常化に強い自信が示されており、有事対応としての金融緩和政策は徐々にその役割を終えるステージに移行することが確認できる。… … …(記事全文4,310文字)