□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年8月31日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ハリケーン「Ida」で検証する原油価格とハリケーンの関係性 =================================== <ハリケーン「Ida」の影響を考える> 大型ハリケーン「Ida(アイダ)」がメキシコ湾からルイジアナ州に上陸したことで、コモディティ市場にも大きな混乱がみられた。キューバ沖から北上を進めて、8月29日に上陸している。勢力は5段階評価で上から2番目に強い「カテゴリー4」であり、ルイジアナ州の発表では同地区を襲ったハリケーンとしては過去最大規模の勢力と報告されている。2005年8月末にルイジアナ州に上陸した「Katrina(カトリーナ)」が最大勢力で「カテゴリー5」だったが上陸時は「カテゴリー3」であり、勢力としてはそれ以上の規模になる。 日本でもこの時期は台風が発生し易いが、米国においても6~11月頃までがハリケーンシーズンと言われ、特に8~9月は大型ハリケーンが発生する傾向が強い。今年も幾つかのハリケーンが発生していたが、メキシコ湾からの大型ハリケーンの上陸は今年初である。米海洋大気局(NOAA)など複数の気象予報機関は、今年のハリケーンは平年以上の数になるとの見通しを示し、その結果として大型ハリケーンの発生確率も高いとしていたが、ついに大型ハリケーンが襲来した。… … …(記事全文4,557文字)