□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年8月6日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 「デルタ株」で不安定化する原油相場、それでも経済正常化と需要回復は続くか =================================== <高値波乱の時間帯> NYMEX原油先物相場は7月6日の1バレル=76.98ドルを最後に、約1か月にわたって高値更新が見送られている。引き続き新型コロナウイルスの感染状況が注目を集めており、需要回復フェーズにネガティブな影響を及ぼすリスクが警戒されている。 新型コロナウイルスはインド由来の「デルタ株」に置き換わりが進み、日本も含む世界各地で新たな感染被害をもたらしている。現時点ではワクチンの有効性そのものに大きな疑問を投げ掛ける状況にはなっていないが、ワクチン未接種者は従来株よりも遥かに感染力が強い「デルタ株」に脆弱であり、経済活動への影響が警戒されている。… … …(記事全文3,688文字)