□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年7月14日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== OPECプラスの協議に進展なし、IEAはQ3の急激な在庫減少を予想 =================================== <OPECプラスの協議は停滞続く> 石油輸出国機構(OPEC)プラスの協議が7月5日に決裂してから1週間以上が経過したが、新たな展開は見られない状況が続いてる。OPECプラスとしては、1)8月以降の産油政策と2)来年4月以降も協調減産体制を維持するのか二つの問題を解決する必要があるものの、現時点でどこまで協議が進んでいるのかは分からない状況にある。Reutersは「関係者」の発現として、今週中の会合開催は予定されていないとしており、この報道の通りであれば7月下旬に問題は先送りされることになる。 8月以降の段階的な減産縮小に関しては、9日に一度合意が発表されたことからも明らかなように、異論の声は少ない。8~12月期で日量200万バレルの減産規模縮小は、年末にかけての需要見通しからは保守的と言える数値だが、必要とあればこれまでと同様に改めて調整の議論を行えば十分との安心感がある。… … …(記事全文4,071文字)