□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年7月9日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== デルタ株と連邦債務上限問題、安全資産のニーズを探る金相場 =================================== <金利急伸シナリオの破綻を受けて> COMEX金先物相場は、6月29日の1オンス=1,750.10ドルをボトムに、足元では1,800ドル水準まで切り返す展開になっている。100日移動平均線(1,790ドル)を上抜き、200日移動平均線(1,830ドル)回復を意識した展開になっている。 基本的には6月下旬の急落相場がオーバーシュート状態との評価に基づく値動きである。6月15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で示された当局者の金利見通しが予想以上にタカ派となり、その後もセントルイス連銀ブラード総裁を筆頭に金融政策の早期正常化について発言する動きが目立ったことが、金相場の急落を促していた。… … …(記事全文4,487文字)