□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年7月8日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 受粉期に差し掛かったシカゴ穀物相場、北半球の熱波のうねりを見極める =================================== <天候相場のクライマックスへ> 米穀物の生産ステージは「作付け→発芽」を終えて、現在は受粉期に差し掛かり始めたタイミングになる。この時期の気象環境は、作付け期と並んでイールドの決定に大きな影響力を有しているため、これまで以上に産地気象環境に対しては高いレベルの注意が求められる時間帯になる。 今季は例年と比較して米穀倉地帯の干ばつ傾向が目立つため、作柄環境が良好な状態にあるとは言いがたい。ただ、マーケットの関心は主要生産地で「ホット・アンド・ドライ(hot and dry、高温乾燥)」の再発があるか否かに集中しているため、6月下旬以降は産地で比較的潤沢な降雨が観測されていることが、穀物相場の上値を圧迫する展開が続いている。… … …(記事全文3,125文字)