□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年7月6日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金相場は1,800ドル台を回復、単純ではない金融政策正常化の議論消化 =================================== <過度のタカ派評価を是正する局面に> COMEX金先物相場は、7月6日のアジア時間に1オンス=1,800ドルの節目を回復する展開になった。6月15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は1,700ドル台中盤から後半で上値を抑えられる展開になり、6月29日には一時1,750.10ドルまで下値を切り下げていた。しかし、7月入りと前後して改めてファンドの値ごろ買いが膨らんでおり、6月17日以来となる約半月ぶりの1,800ドル台回復を達成している。 基本評価としては急落地合に対する修正高、即ち「自立反発」とみるべきだろう。何か金相場に対して特に目新しい買い材料が浮上してきたというよりも、FOMC後の急落地合に対する過熱感を是正する動きと言える。… … …(記事全文3,749文字)