□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年7月2日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米金融政策の行方に迷う金相場、FRBが警戒しているのは本当にインフレか? =================================== <短期筋のパニック状態は収束に向かうも> COMEX金先物相場は6月上旬の1オンス=1,900ドル水準での保合相場から6月29日の1,750.10ドルまで急落したが、足元では1,770ドル台後半まで切り返す展開になっている。6月15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を境に米金融政策見通しが大きく修正されたことが金相場の急落を促したが、1,770ドル台から更に値崩れを起こすことには抵抗を見せる一方、1,800ドル台まで安値修正を進めるような勢いもない中途半端な値動きが続いている。 マーケットが今後の米金融政策環境に対して十分な自身をも立ってないため、ファンドの投げ売りには一服感があるものの、改めて買いポジションを構築することには慎重姿勢が残されていることが窺える。… … …(記事全文3,103文字)