□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年4月23日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 投機色が強く売買見送りムードが目立つ天然ゴム、順サヤ化と自立反発のみ =================================== <需要回復進むも、投機色強い値動きに> JPX天然ゴムRSS先物相場は2月25日の1㎏=293.60円でピークアウトした後、4月14日の222.50円まで急落したが、足元では230円台に新たな取引レンジを形成している。急落地合は一服したが、結果的には1月から2月中旬にかけての取引レンジに回帰した格好になる。上海ゴム先物相場も、2月25日の1トン=1万7,335元をピークに4月13日の1万3,330元まで値下がりしたが、足元では1万4,000元台まで切り返している。急落対応は一服したものの、自立反発の域を脱していない。 中国の政策引き締めに対する警戒感はくすぶり続けているが、鉄鉱石、石炭、銅など他の産業用素材市況は底固く推移しており、いずれも年初来高値更新を窺う展開になっている。こうした中、ゴム相場の値位置に対しては割安感や下げ過ぎ感が認められるが、他マーケットとの間に明確な相関関係を見出すことはできず、持高調整中心の展開が繰り返されている。… … …(記事全文3,828文字)