□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年4月20日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== パラジウムが過去最高値更新、ロジウムは高騰続く、プラチナはどうなる? =================================== <パラジウム相場が過去最高値> NYMEXパラジウム先物相場は、4月19日の取引で1オンス=2,851.00ドルまで値上がりし、過去最高値を更新した。2018年の1,000ドル水準に対して20年2月に2,789.80ドルまで急伸したのが従来の過去最高値だったが、約1年2カ月ぶりに改めて過去最高値を更新した格好になる。 昨年はパンデミックのショックで3月の1,355.10ドルまで、過去最高値更新後の約1か月間でほぼ半値水準まで急反落していたが、その後はほぼ毎月のように上値を切り上げ、改めて過去最高値を更新している。パンデミックで中断、修正されていた需給ひっ迫評価が再開されていることが、改めてパラジウム相場の高騰を促している。パンデミックはパラジウムの需給ひっ迫懸念を解消させるのではなく、より深刻化させる方向に作用しているとの見方が、裏付けられる値動きと言えよう。… … …(記事全文4,148文字)