□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年4月15日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== IEAとOPECが石油需要見通し引き上げ、年後半に市場環境は激変するとの期待 =================================== <1か月にわたるボックス相場を上抜け> NYMEX原油先物相場は、1バレル=57~62ドルをコアとしたボックス相場を約1か月にわたって続けていたが、4月14日の取引で同ボックスを上抜けする展開になった。3月1日の67.98ドルをピークに短期需要不安を織り込む展開に上値を抑えられていたが、持高調整を消化した後に改めて買いを入れる動きが活発化し始めている。3月18日以来となる約1か月ぶりの高値を更新している。 目先は、このまま62ドル水準を抵抗線から支持線に転換できるのか、一時的な急伸に留まり従来のボックス相場に回帰するのかが焦点になるが、3月23日の57.25ドルをボトムに3週間以上にわたって下値切り下げが見送られている相場であり、上昇再開を窺う可能性が高まっている。… … …(記事全文3,546文字)