□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年4月16日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== コモディティ相場反発傾向の中、安値圏に留まり続ける天然ゴムの妙 =================================== <下げ一服も低迷続くゴム相場> コモディティ市場全体の調整局面が一巡し、改めて上値追いの展開になりつつある。CRB商品指数は年初の169.21ポイントから2月25日に今年最高値となる196.15ポイントまで上昇した後、4月5日の183.17ポイントまで調整売りに下押しされていた。しかし、4月15日高値は193.94ポイントに達しており、年初来高値更新に迫る展開になっている。 CRB商品指数は原油相場の影響度が大きい指数であることに注意が求められるが、新型コロナウイルスの感染拡大による需要ショックの消化が一巡し、改めて地合を引き締めるフェーズに移行していることは高く評価できる。非鉄金属や鉄鉱石、石炭、白金族貴金属(PGM)など幅広い産業用素材市況が調整局面に終止符を打ち、自立反発から上昇再開を打診する展開になっている。… … …(記事全文4,041文字)