□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年4月9日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 政策引き締めを警戒する上海ゴム相場、良好な経済指標だと売られる論理 =================================== <上海ゴム主導の値下がり続く> JPX天然ゴム先物相場は、2月25日の1㎏=293.60円をピークとした調整局面が続いている。3月25日に250円の節目を割り込んだが、その後は240~255円水準での保ち合い相場を経て、4月9日の取引では230円台まで一段安になっている。2月12日以来となる約2カ月ぶりの安値を更新する展開になっている。 相場の基調としては、上海ゴム先物相場主導の展開になっている。日々の値動きに関しては、何ら材料がない中で突然に急伸、急落を繰り返す不安定な地合にあるが、2月25日の1トン=1万7,335元をピークに3月上旬は1万5,000元水準、そして足元では1万4,000元水準まで値下がりしている。2月下旬に急伸する前の取引レンジが1万3,500~1万5,000元水準であり、ほぼ2カ月前の取引レンジに回帰した格好になる。… … …(記事全文3,734文字)