□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2021年4月7日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 作付けシーズン突入も、作付意向面積のサプライズを消化しきれない穀物相場 =================================== <作付意向面積を受けての急伸は一時的に> CBOT大豆先物相場は、3月31日に米農務省(USDA)が作付意向面積を発表すると急伸地合を形成し、4月1日には1Bu=1,456.25セントを付けている。3月30日時点では、2021/22年度の面積拡大見通しが示されるとの観測を背景に1,364.25セントまで値下がりしていたが、最大で92.00セント(6.7%)の急伸地合が形成された。 大豆相場は昨年3月末時点では886.00セントであり、それが今季は1,400セント水準まで急騰しているため、増産圧力が強まると考えるのは当然だった。実際にUSDAは2020/21年度の8,308万エーカーから21/22年度は8,760万エーカーまで作付面積が増えるとの見通しを示している。しかし、2月アウトルック・フォーラム(展望会議)と市場予測の9,000万エーカーとの乖離はあまりに大きく、想定を240万エーカー下回る作付面積で、21/22年度の大豆需給バランスシートを維持できるのか、厳しい評価を迫られている。… … …(記事全文4,067文字)