□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月14日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== コーンは収穫圧力と輸出低迷の二重苦も、収穫期の安値確認へ向かう =================================== <米国産の収穫作業が進む> CBOTトウモロコシ先物相場は、10月14日の1Bu=402.50セントを戻り高値に、370セント台中盤まで値下がりする展開になっている。米穀倉地帯では例年よりも早く厳しい寒波が報告されており、一部生産地では収穫作業の障害も報告されている。しかし、全体としては収穫ステージが中盤から終盤に向かう中、いわゆる「ハーベスト・プレッシャー(harvest pressure)」の上値圧迫が続いている。 米農務省(USDA)によると、直近の11月10日時点の収穫進捗率は、トウモロコシが前週比14%上昇の66%(前年同期83%、平年85%)、大豆が同10%上昇の85%(前年同期87%、平年92%)となっている。今季は作付け作業の遅れで例年と比較して収穫作業が遅れているが、それでも収穫作業を終えた地域も出始めており、漸く在庫として供給システムに組み込まれる時間帯を迎えている。… … …(記事全文4,062文字)