□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月12日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== イランの油田発見発表から見える焦り / ブラジルはOPECに加盟するのか? =================================== <イランで今年最大規模の油田発見か?> イランのロウハニ大統領は11月10日、同国南西部フゼスタン州で新たな油田が発見されたと発表した。埋蔵量は530億バレルであり、現在は1,570億バレルと推計されるイランの石油埋蔵量を一気に33.8%押し上げる計算になる。 イランの油田は、主に西側に位置するイラクとの国境付近からペルシャ湾岸にかけて展開されているが、フゼスタン州はその中心に位置する。中東で最初に発見された油田とされる「ナフトゥーン油田」の他、イラン最大の油田である「アフヴァース油田」や「アーザーデガーン油田」なども同地区に位置している。今回、発見された油田の詳細な位置、どの程度の期間でどの程度の規模の商業開発が可能なのかは不明だが、油田の面積は2,400平方㎞、深度は80メートルとされており、大きな規模かつ低深度の期待を持たせる報告内容になっている… … …(記事全文3,978文字)