□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月12日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== リスクオン環境で急落したプラチナ相場、12月に南アで停電リスク抱えるも =================================== <リスクオン環境で急落したプラチナ相場> 11月の貴金属市場では、プラチナ相場の脆弱性が露呈している。10月末から11月11日までの7営業日で、COMEX金先物相場は1オンス当たりで3.8%安となったが、NYMEXプラチナ先物相場は5.7%安となっており、金よりもプラチナ相場の方が大きく下落している。 下落幅でみると、金の57.70ドル安に対してプラチチナは53.10ドル安と大きな違いはみられず、金・プラチナ価格のスプレッドは10月末の581.10ドルに対して11月11日時点で576.50ドルと、特別に大きな変動を見せている訳ではない。ただ、プラチナ相場は金相場の値位置を大きく下回っており、しかも、米国株が過去最高値を更新するリスクオン環境において、プラチナ相場が金相場以上に大きな下落率を記録したことは重く受け止めるべきだろう。… … …(記事全文3,811文字)