□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月07日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 株価と原油価格の比価上昇、米中通商合意後の世界に慎重な原油相場 =================================== <米国株の過去最高値更新を受けて> 世界的に株高傾向が強くなっている。米株式市場では11月5日と6日にダウ工業平均株価が過去最高値を更新しており、株高トレンドがまだ終わってはいなかったことを明確に示した。1)世界経済の減速感、2)企業業績の伸び鈍化、3)株価バリュエーションの高さなどから、今年は5月、8月、10月と3度にわたって大規模な調整局面を迎えたが、それでも株価の値崩れは回避され、逆に上値追いの展開になっている。 直接的には米中通商協議が「第一段階の合意」に近付いている影響が大きいが、各国中央銀行の金融政策スタンスの強化・維持、自社株買いや高配当など株主還元策の強化、米中など主要国の短期景気の底入れ感などが、株価高騰を促している。… … …(記事全文3,755文字)