□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月08日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== リスクオン環境の支援を受ける天然ゴム、産地相場を押し上げられるかが鍵に =================================== <リスクオンの恩恵を受けるゴム相場> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、10月3日の1㎏=154.30円をボトムに11月6日高値は180.30円に達し、約1カ月で26.00円(16.9%)の急伸地合を形成した。8月以降は170円台前半で上値を抑えられる傾向が目立ったが、7月30日以来となる約3ヵ月ぶりの高値を更新している。 もっとも、こうした値動きは天然ゴム相場に固有の材料に反応したものではなく、専らマクロ投資環境の変化に依存したものである。すなわち、10月10~11日に米中閣僚級通商協議が行われたが、トランプ米大統領の言う「第一段階の合意」に到達したことが、リスク資産全体をその後の約1カ月にわたって押し上げる展開が続いており、ゴム相場もリスクオン環境の支援を受けている。… … …(記事全文4,365文字)