□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月01日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 東京モーターショーで紹介された新型タイヤ / 上海ゴム相場高でも上がらない産地相場 =================================== <東京モーターショーを見てきて> 10月24日~11月4日まで、東京ビックサイトで第46回東京モーターショーが開催されている。タイヤメーカーも多くの出展を行っており、各社が最先端の技術を使ったコンセプトタイヤを発表している。筆者も見学してきたので、そこから興味深い出展を何点か紹介したい。 ブリジストンは、ゴムと樹脂を分子レベルで結び付けた世界発のポリマー「SYSYM(サシム)」を発表している。天然ゴムの5倍の亀裂性、2.5倍の耐摩耗性、1.5倍以上の引っ張り強度を有しており、ゴムのしなやかさと樹脂の強靭さとを兼ね備えた次世代ポリマーとになる。ゴムと樹脂を分子レベルで結合することに世界で初めて成功した成果であり、この技術の可能性は未知としつつも、穴が開きづらく、しかも、従来のゴム製品とは異なり再生可能なタイヤが開発可能になる。… … …(記事全文4,127文字)