□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年10月31日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FOMCでの利下げ休止示唆でも、金価格が逆に買われたロジック =================================== <FOMCは利下げ休止を示唆> 10月29~30日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、7月から始まった「予防的」利下げを休止する姿勢を鮮明にした。7月、9月に続いて3会合連続で0.25%の利下げが実施されたが、今後はこれまでの断続的な利下げ対応の効果を見極める局面に移行することが強く示唆されている。 今年のFOMC声明文でのフォワードガイダンスは、1月29~30日、3月19~20日、4月30日~5月1日と、3会合連続で「忍耐強くなるだろう」と政策調整に慎重姿勢を見せていたが、6月18~19日の会合で「適切に行動する」と文言を修正し、実際にその次の7月30~31日の会合で約10年ぶりとなる利下げ対応に踏み切った。そこでも「適切に行動する」との文言は維持し、更に9月17~18日の会合で今年2回目の利下げに踏み切った際にも「適切に行動する」と繰り返していた。しかし、今会合では今年3回目の利下げに踏み切ると同時に、「適切に行動する」との文言を「注意深く監視する」に修正しており、当面の利下げ対応は今回で一巡し、今後は監視モードにシフトすることが明確に示されている。… … …(記事全文3,307文字)