□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年10月30日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ハロウィンの寒波がコモディティ市場を攪乱、今年はお菓子をもらえない? =================================== <ハロウィンの寒波で天然ガス相場が急伸中> 天然ガス相場が高騰している。NYMEX天然ガス先物相場は、10月入りしてから1mmBtu=2.2~2.4ドルのレンジで方向性を欠いていたが、10月29日には2.640ドルまで上値を切り上げ、9月18日以来の高値を更新している。9月には季節外れの熱波の影響で一時2.710ドルまで上昇していたが、その後は夏と冬の空調用エネルギー需要の端境期に突入したことで、安値低迷状態が続いていた。しかし、10月29日に気象予報が寒波襲来を警告すると、暖房用エネルギー需要の上振れ期待を織り込む形で地合を引き締め、1週間で16.2%の急伸相場を形成している。 米国では10月31日がハロウィンになるが、このハロウィンに合わせて気象環境が一気に悪化する見通しになっている。米本土には同時に3本の前線が発生しているが、ミネソタ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、ネブラスカ州などで、既に降雪が観測されている。また、月末にかけてはミネソタ州、アイオワ州、イリノイ州、インディアナ州などで降雨が予想されている。東海岸のニューヨーク州周辺では豪雨の警報も出されており、今年のハロウィンは厳しい気象環境が予想されている。… … …(記事全文3,356文字)