□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年10月03日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米穀倉地帯で豪雨発生中、四半期在庫のサプライズもあってコーンは堅調 =================================== <収穫期の天候リスクに反応する穀物相場> CBOTトウモロコシ先物相場は、9月9日の1Bu=352.25セントをボトムに、10月入りしてからは390セント水準までコアレンジを切り上げる展開になっている。米農務省(USDA)によると、9月30日時点ではデントが88%、成熟が43%、収穫が11%となっており、既にコーンベルトでは収穫作業が本格化し始めている。このため、教科書的にはハーベスト・プレッシャー(Harvest Pressure、収穫期の売り圧力)が強く警戒される時間帯になるが、寧ろ値上り傾向の方が目立つ状況になっている。 要因の一つが、産地の天候不順である。成熟終了後は早期に収穫作業を進めることが望ましく、収穫作業が遅れると降霜や長雨などの影響で品質が低下し、場合によっては収穫そのものが出来なくなるリスクもある。… … …(記事全文3,791文字)