□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年10月04日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 天然ゴム相場は産地主導で急落、国慶節中に東京ゴムは年初来安値を更新 =================================== <TOCOMゴムは年初来安値を更新> 天然ゴム相場が急落している。東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、9月17日の1㎏=173.90円をピークに、10月3日の154.30円まで急落し、年初来安値を更新している。これは昨年11月以来の安値更新であり、2010年代に入ってからの長期サポートラインである150円の節目水準を意識した展開になっている。 最大消費国である中国は10月1日が建国70周年であり、10月7日までが国慶節の連休になる。このため、上海期貨交易所の天然ゴム先物相場も休場であり、本来であれば、ゴム相場は大きく動きづらい時間帯になるはずだった。昨年も国慶節期間中の東京ゴム相場は持ち高調整の小動きに終始しており、今年も上海ゴム市場の連休明け、更には10月10~11日の米中通商協議待ちから、一種の「消化試合」が想定され易かった。しかし実際には、上海ゴム相場の休場中に東京ゴム相場は急落し、年初来安値を更新している。ゴム相場のダウントレンドは、まだ終わっていなかったことが示された格好になっている。… … …(記事全文3,727文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)