□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年10月01日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ドルインデックスと金ETF投資残高が同時に今年最高を更新中の意味 =================================== <四半期末に金相場が急落> 9月30日のCOMEX金先物相場は、1オンス当たりで前日比33.50ドル安の1,472.90ドルと急落した。為替相場がドル高方向に振れたことが主因であり、四半期末を前にファンドの買い玉整理の動きが加速した。1,500ドル水準を維持できなかったことで投げ売りが膨らんだというよりも、アジアタイムからニューヨークタイムにかけて一貫して買い玉整理の動きが強く、8月6日以来の安値を更新している。10月1日のアジアタイムには一段安を打診する動きもみられる。 チャート上では、1,500ドルの節目割れと同時に、急落を警告するとされるヘッド・アンド・ショルダー(三尊天井)も形成されており、テクニカル主導の売りも膨らみ易くなった。ヘッド・アンド・ショルダーの教科書的な分析を行うと、1,412ドルが目標値になる状態であり、値が荒れ気味になっている。… … …(記事全文3,938文字)