□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年09月24日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 「賽の河原」で苦しむプラチナ相場、銀とは異なるマネーとしての評価 =================================== <パラジウム相場は過去最高値の更新続く> 9月の貴金属相場は全般的に方向性が定まらない展開になっているが、パラジウムとロジウムはともに過去最高値を更新する展開になっている。 NYMEXパラジウム先物相場は、7月11日の1オンス=1,600.50ドルをピークに8月2日の1,378.20ドルまで急落していたが、その後はほぼ一直線で上昇しており、9月23日高値は1,643.30ドルに達している。約2ヵ月ぶりに過去最高値更新サイクルに入っている。3月に急落した際には、2ヵ月近くにわたって1,300~1,400ドル水準で値固めを進めることが求められたが、今回は1,400ドル水準で2週間程度の保ち合い相場を経て、前回のピークアウトから約1カ月半という短い時間間隔で、改めて過去最高値を更新している。… … …(記事全文3,920文字)