□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年09月04(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 無視できないDr.Copperの警告 / インドネシアの挑戦に揺れ動くニッケル =================================== <Dr.Copperの警告をどう考えるべきか?> ロンドン金属取引所(LME)で銅相場が急落している。9月3日の取引では3ヵ月物で前日比0.2%安の1トン=5,610ドルとなり、2017年5月以来となる約2年半ぶりの安値を更新している。今年は4月17日に年間最高値となる6,556ドルを付けていたが、5月以降は米中対立に伴う景気減速、更には銅需要の減退リスクを織り込む動きが強まる中、約4ヵ月半で14.4%の急落地合が形成されている。 5月上旬に米中通商協議が不調に終わると急落地合に転じたが、6~7月にかけては5,800~6,000ドル水準のレンジで下げ一服となっていた。しかし、米中両国が9月1日付けで新たな制裁・報復関税を発動する方針を発表すると5,600~5,800ドル水準まで二番底を試す展開になり、実際に追加制裁・報復関税が発動されて、しかも9月上旬に予定されている米中通商協議で問題解決が進む見通しが描けない中、早くも三番底を打診する展開になりつつある。… … …(記事全文4,736文字)