□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年09月05(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ボトムを打てないトウモロコシ相場、早霜の有無が注目される =================================== <一代安値を更新> トウモロコシ相場の軟調地合が続いている。CBOTトウモロコシ先物相場は、6月17日の1Bu=473.00セントをピークとした値下がり傾向が続いており、9月4日安値は356.50セントに達している。これは5月13日の363.75セントを完全に下抜いており、一代足ベースでは今年最安値を更新している。5月の安値は作付けリスクを織り込み始める前のものであり、流石に同水準を割り込むことに対しては過熱感の指摘もある。ただ、値ごろ買いがみられても散発的なものに留まる中、値下がり傾向にブレーキを掛けるには至っていない。 マクロ環境としては、今季の不作リスクの織り込みが終わった後の軟調局面であり、これは例年の季節パターンに沿った動きである。天候相場のピークが作付け期になるのか受粉期になるのかの違いはあるが、トウモロコシ相場は7~9月のいずれかの時間帯で調整圧力に晒され易い傾向にあり、今季は教科書的な値動きが実現していると評価できる。… … …(記事全文3,991文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)