□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年08月23日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 東京ゴム先物は逆サヤから順サヤへ、無視できないコストのサポート =================================== <逆サヤから順サヤへの転換が実現> 今年の東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、二度にわたって供給リスクを織り込む動きを見せ、そのたびに当先の間に逆サヤ(期近高・期先安)が形成された。期近限月が供給不安を織り込む局面でも、期先限月は上値追いに慎重姿勢を見せ、期近主導の全面高の展開は実現せずに、異常とも言える水準の逆サヤのみが実現していた。 それでも「逆サヤに売りなし」の相場格言があるように、需給ひっ迫懸念から期近主導の上昇で逆サヤが形成される局面では、期先限月においても売りポジションの保有が妥当なのか、弱気筋も強い警戒感を抱かざるをえなかった。「期近限月が割高」ではなく「期先限月が割安」であれば、期先限月の急伸の形で逆サヤが縮小に向かうシナリオも想定されたためだ。… … …(記事全文3,697文字)