□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年07月11日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。供給サイドの状況を中心にレポートします。パーム油との比較、最新の供給環境、生産国政府の動向などを解説します。 =================================== 良好な集荷環境と市況対策への警戒感の間で揺れ動く天然ゴム相場 =================================== <ボックス気味の展開に> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1㎏=200円の節目を若干下回る値位置で膠着化している。6月7日の178.80円をボトムに同30日の206.90円まで28.10円(15.7%)のリバウンドとなったが、7月4日の取引で再び200円の節目を割り込み、190円台後半までコアレンジを切り下げている。ただ、その後は特に積極的な売買は行われておらず、薄商いの中で膠着気味の値動きになっている。 上海期貨交易所の天然ゴム相場も6月29日の1トン=1万3,680元でピークアウトした後に1万2,000元台後半までコアレンジを切り下げたが、その後は更に売り込むこともリバウンドすることもなく、明確な方向性を打ち出すには至っていない。概ね6月下旬の急伸前の値位置に回帰しており、6月以降は1万2,000元台での取引時間が着実に増えている。… … …(記事全文4,263文字)