□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年10月01日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 USDAから9月1日時点の四半期在庫が発表されました。これで2014/15年度の米国産穀物の期末在庫の数値はほぼ確定することになります。基本的には期初=期末の四半期在庫はサプライズとなることが少ない統計ですが、実際にどのような数値になり、それで需給見通しが今後どのような修正を迫られるのか、それが相場見通しにどのような影響を及ぼすのかを検証します。 =================================== USDA四半期在庫で固まる旧穀需給見通し、これで旧穀の議論は打ち止め =================================== <コーンの四半期在庫は無難な数値に> 米穀相地帯では新穀(2015/16年度産)の収穫作業が本格化している。米農務省(USDA)発表の「クロップ・プログレス」によると、直近の9月27日時点の収穫進捗率は、トウモロコシが前週比+8%の18%(前年同期11%、平年23%)、大豆が同+14%の21%(前年同期9%、平年16%)となっており、主要生産地でも収穫作業が本格化し始めていることが確認できる。今後はこうした新穀収穫分が主に現物市場でハーベスト・プレッシャー(収穫済みの現物売却圧力)として機能することになり、シカゴ穀物相場はこの相場下押し圧力を既に消化済みなのか、消化が終わっていないとすればいつ消化できるのかが注目されることになる。… … …(記事全文5,789文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)