□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年09月30日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。 天然ゴム相場の短観です。9月の天然ゴム相場は内外でボックス化し、特筆すべきような動きは見られない状況です。株価や円相場、他商品市況の動向を眺めながらの単純なポジション調整に終始していますが、こうした独自色が乏しい相場展開が続く中でも、注目すべきポイントを幾つかありますので解説します。中国発の急落相場にブレーキが掛かったのか、慎重な判断が求められます。 =================================== 安値更新リスクを引き継ぐ天然ゴム、需要も供給も緩和リスクを解消できず =================================== <コモディティセクター全体に不信感の余波> 天然ゴム相場の安値低迷が続いている。東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1ヶ月以上にわたって1kg=160~180円のボックス相場が続いており、いつ年初来安値(162.70円、9月7日)を更新しても不思議ではない状況が続いている。改めて中国経済と関連の深い銅、鉄筋、アルミニウム相場などに対して下押し圧力が強まる中、その流れの中で天然ゴム相場も値下がり対応を迫られている。中国・上海期貨交易所の天然ゴム先物相場も、1トン=1万1,000~1万2,000元水準での取引になっており、6月1日の高値1万6,490元からは30%を超える値下がり率が記録されている。… … …(記事全文5,143文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)