□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年09月29日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。9月の原油相場は強弱バランスが拮抗した膠着状態に陥っており、明確な方向性を打ち出せていません。瞬間的な急騰・急落がみられる不安定な相場展開になっていますが、改めて安値更新や本格反発を目指すような動きは見られません。株価の軟化が続く中で相対的な底固さを示したとも言えますが、現在の原油相場がどのようなロジックに支配されているのかを解説します。 =================================== シェールオイルの減産圧力が強まるも、原油価格が反発し切れない理由 =================================== <急激に失われるグレンコアの株主価値> 9月28日のロンドン株式市場では、スイス資源商社グレンコアの株価が前日比で-29.42%の急落となった。年初からの下落率は76.79%にも達しており、投資家が同社の先行きに対する警戒感を著しく高めていることが確認できる。同社は石炭、銅、アルミニウム、ニッケル、鉛、亜鉛、貴金属など極めて広範囲にわたる鉱物資源の生産・取引を行っているが、主要資源価格がリーマン・ショック後の最安値水準まで落ち込む中、収益環境の早急な見直しが要求されている。… … …(記事全文4,919文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)