□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年09月07日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。先週末に発表された8月米雇用統計発表を受けて、金価格は急伸・急落と相反する反応を見せました。マーケットでも9月利上げ説への影響などが議論されていますが、金価格の反応から8月米雇用統計をどのように評価すれば良いのか、それが今後の金価格見通しにどのような影響を及ぼすのかを検証します。 =================================== 8月米雇用統計を受けての金相場、強弱評価が交錯するも弱気材料に軍配 =================================== <9月利上げを支持しないが否定もしない> 9月16~17日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)において、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げに着手すべきか否かの最終的な検討に入る。8月以降の国際金融市場は極めて不安定な状況に追い込まれているが、米実体経済そのものは底堅く推移する中、FOMC内でも利上げ着手の是非を巡っては意見が割れており、難しい政策判断を迫られることがほぼ確実視されている。FRBがこれまで掲げてきた「年内に利上げに着手する可能性が高い」との旗印が未だ下ろされていないのであれば、利上げは9月16~17日、10月27~28日、そして12月15~16日の三回しかチャンスは残されていない。もちろん臨時会合といった選択肢も存在しない訳ではないが、利「下げ」ではなく利「上げ」対応であえて臨時会合を開催する必要性は乏しく、残り時間を考えれば9月利上げ着手の可能性も想定しておく必要がある。… … …(記事全文4,674文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)