□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2015年08月04日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。8月に入り、ブレント原油もついに50ドルの節目を割り込みました。その背景の一つとして、イランのザンギャネ石油相の発言が注目されています。2016年の国際原油需給の撹乱要因になると目されているイランですが、同国の石油相が何を発言し、その発言はどのような意味を持つのかを解説します。 =================================== イラン石油相、市場コンセンサスを裏切る驚きの増産見通しを発表 =================================== <イラン石油相は何を語ったのか?> イランのザンギャネ石油相は8月1日夜に放送されたイラン国営テレビに出演し、イラン産原油に関して極めて楽観的な増産見通しを提示した。同相によると、イランは1週間以内に日量50万バレルの増産、その後の1ヶ月で100万バレルの増産が可能とされている。あくまでもイラン産原油に対する経済制裁が全て解除されることが前提条件になるため、これは今から1週間後に国際原油市場に供給される原油が直ちに50万バレル増えることは意味しない。ただ、100万バレルの増産まで1ヶ月という具体的な期限を提示したことはサプライズ感が強く、需給緩和状態を解消していく目処が立たない国際原油相場は、更に大きな衝撃に晒されている。… … …(記事全文4,236文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)