■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(660円/月:税込):Vol.1329 <Vol.1329号:正刊:植田日銀への提案:国債の売買市場の混乱から抜け出せ> 2023年4月12日:円レートとインフレ及び金利の関係 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/20230413080000107837 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 数回、米国の債券価格下落、デリバティブ下落、金利上昇、預金取り付け、銀行危機の波及を書いてきました。 ・本稿では、2023年のインフレから、新総裁の植田日銀が、利上げとQT(量的縮小)に傾斜したときの見通しを描きます。 日銀の現在の金利目標、「短期0~0.1%、10年債0.5%上限」、を引き下げる金融緩和は、2023年は考えることはできない。方向は、利上げと引き締め。 【日銀は利上げのなか、逆にステルスの超量的緩和を行っている】 ところが「宣言しない、なし崩し」が持ち技である日銀は、2023年の年初から、利上げとは逆の、国債の大量買いを行っています。 ↓ これは、黒田日銀が、意図しなかったものです。 ・国債の利上げを求める市場の国債売りに、日銀が押された国債買い。 ・日銀の国債市場コントロール力が弱体化しています。 これが、まだ一般には知られていません。 日銀の、インフレの中での大量な国債買い(=異例な金融緩和)の原因は、国債市場の売り圧力、つまり金利上昇への圧力が強くなっていることです。日銀の「金融コントロール力の崩壊の始まり」に思えます。 【歴史的な2つの事例】 1)ポンド売りに対抗ができなかった英国中央銀行(ポンド崩壊:1992年)、 2)アジア通貨危機(1997年)ときの、市場への中央銀行の敗戦。… … …(記事全文18,721文字)