■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(水曜刊:660円/月:税込):Vol.1304 <Vol.1304号:正刊:偏向する情報のテキスト解析(後編)> 2023年1月25日:現代のメディア論(2) 文章論 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/20230126080000104792 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 昨夕からの風は冬の嵐のように強く、窓の電柱の上部がゆらゆらと揺れるくらいでした。 朝起きると、当地には珍しい雪でした。粉雪ですが、固く冷たい。空は晴れています。気温が低いため、なかなか溶けない。 23年1月のダボス会議(ことのほか寒いスイス)を取材したジャーナリストのジリアン・テットによると、 世界のトップ経営者は、 1)米欧では、長期インフレ4%程度が親常態(ニュー・ノーマル)になったこと、 2)資産価格、債券価格の長期は楽観していることが、目立ったと言う。 FRBとECBは、インフレ率では利上げによって回帰すべき新常態を2%台としています。それより、1.5%から2%高いインフレ予想です(長期期待インフレ率)。 一方で、金利が上がると、価格が下がる資産価格(株価と不動産)、そして債券価格(国債と社債の価格)には楽観的だというのは、4%の長期物価予想と、矛盾しています。 FRBとECBの利上げが2023年の半ばで止まり、2023年末に向かっては、金利が下がっていくという見通しでしょう。 複雑系の経済では、過去のデータは、確定しています。しかし未来の予想値(=期待値)は、標準偏差(過去のデータの変動幅)より大きくバラつきます。 年初に行われる、年末のGDP予想、株価予想、物価予想、金利予想で、毎年、見られる「常態」が、このバラツキです。… … …(記事全文17,959文字)