■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:660円/月:税込):Vol.1272 <Vol.1272:正刊:英国債にデリバティブ危機が勃発(2)> ウェブで読む:https://foomii.com/00023/20221006080000100301 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 【2022年10月05日号の、骨子】 1) 10%を超えるインフレを原因に、ドルに対する英国ポンドが急落。2022年の年初は1ポンドが1.4ドル→22年9月は1.1ドル(21%のポンド安)。(注)円も20%安なので、ドルに対するポンド安は、円からは見えない。 以下の「ポンド/ドル」を、日足(ひあし)で見ていただきたい。10月は、英国中央銀行の、緊急ポンド国債買いにより7%、一時的に戻している。 https://fx.minkabu.jp/pair/GBPUSD 10%台と高い、英国インフレからの金利上昇(8月2.0%→10月4.0%)によって、国債と金利スワップ(デリバティブ)に下落危機が勃発している(22年9月末)。 2)金利スワップは、固定金利と変動金利を銀行間で貢献するデリバティブ。金利が1年で大きく上がると、決済の危機が起こる。 3)英国デリバティブの危機は、英国債の下落危機から、不況を超えた準恐慌につながって行く。まず起こるのはリーマン危機と類似した「デリバティブ決済の危機」。英国年金基金(ファンド)で起こっている。 4)22年末から23年にも、米国と欧州の金利が上がっていくと、第二のリーマン危機が予想より早く来る可能性が出てきた(推計:2023年6月ころか)。 5)世界最大のヘッジファンドであるブリッジ・ウォーター(運用資産22兆円)を率いるレイ・ダリオが指摘するように、株式市場と債券市場は、2022年、23年インフレと金利の上昇を十分に織り込んでいるとは思えない。 金融市場の神経は、リーマン危機のあと13年間のディスインフレ・低金利・量的緩和から、その反対のインフレ・高金利・マネー量の縮小を、イメージできない「冷えカエル」になっている。 6)投資家のレイ・ダリオが言うのは株価と債券は21年比で-40%以上を目指して下がるということである。悲観的な見通しだ。しかし市場のインフレ予想に誤認があれば、妥当。10月4日現在、2022年の年初来、24%下げている(S&P500)。 (楽天証券:S&P500)… … …(記事全文19,071文字)