■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.1006 <1006号:時事断章(1)> 2019年5月22日: 時事的な事象への解釈 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/2019052310000054751 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。YOUTUBEで小林秀雄と検索すると、講演の断片がたくさんでてきました。ここまで投稿した人がいるのかと感心してクリックすると、ユングの「ワニに食われた話」ものっていました。 【ある講演】 30年くらいまえだったでしょう。新潮社が出している小林の講演録のカセットテープをかけて、情報システムの機能設計と説明を書いて興奮した頭に、まどろみを生む睡眠薬にしていました。目を閉じ、小林の言葉から浮かぶ映像を追っていると眠っていました。10くらいの講演を、それぞれ、20回以上聞いているでしょう。 【フロイトの下意識】 フロイトの系列の「精神分析」は、ひとの心(精神や意識とおなじ意味)の記憶の、無意識なところに照明をあてます。著書『夢判断』では、無意識な記憶は、夢にあらわれることがあるとし、夢は、意識下の潜在的な欲望や自己表現が、自我の自己検閲により、歪曲されて現われた結果としての、比喩的な表現であると考えています。本能的な欲望や願望が、自己検閲(無意識のフィルタリング)されて、現われたものが夢だとしたのです。 【ユングの下意識】 ユングは、最初、フロイトによりつつも、ひとの抑圧された記憶には、個人の本能(抑圧された性欲:リビドー)をこえる、人類の歴史的な体験も加わっていると考えています。ユングの心理学の方法は、「統合失調症」の治療にもつかわれています。 【アドラーの下意識】 「ポジティブな思考」として人気があるアドラーは、個人の領域とされてきた認識にも、最初から「社会的なもの」がはいっていると考えます。 フロイト流に「個人の無意識←→意識」から、ひとの精神(=心理)を考えるのではなく、「個人の意識←→対人的関係」においての葛藤から考えています。(アドラーは、ドラッカーの社会思想に似ています) 整理すると、三人の科学者というより思想家の類似と違いが分かります。… … …(記事全文7,962文字)