■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ <1ヶ月にビジネス書5冊を超える知識価値をe-Mailで> ビジネス知識源プレミアム(週刊:648円/月):Vol.1005 <1005号:これからの経営で、30年の基盤になること(3)> 2019年5月15日:新しい商品価値づくりの連続 ウェブで読む:https://foomii.com/00023/2019051610000054571 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホームページと無料版申し込み http://www.cool-knowledge.com 有料版の申込み/購読管理 https://foomii.com/mypage/ 著者へのメール yoshida@cool-knowledge.com 著者:Systems Research Ltd. Consultant吉田繁治 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ おはようございます。トランプ関税が、中国からの輸入の全品目(約5400億ドル:59兆円)に拡大され、関税率が25%という高いものであるため、世界を震撼とささるものとなっています。これは、国論を二分している、英国のEU離脱(EU圏は無関税)より大きな影響を及ぼします。 昨年末には、「トランプ関税の拡大はない」という観測がメディアの多数派でした。 【中国の、国内企業への対応策】 トランプが5月に急変した原因は、「トランプ関税でパニックになった中国政府が、2兆から3兆人民元(32兆円から48兆円)の経済対策を打ったこと」でした。(WSJ紙:5月13日:Lian Qi氏) https://jp.wsj.com/articles/SB11636501267260693432204585299740820737232?mod=article_inline 18年の夏から、2000億ドルの対米輸出に、10%の関税(200億ドル)がかけられて、対米輸出が減り、中国の製造業が不況に陥ることから、政府は、リーマン危機のあとの4兆元(64兆円)につぐ、人民元の投入による経済対策をとったのです。 【米国の目的】 対米輸出の減少から減る中国の輸出企業の売上を、政府が支援するものでもあります。トランプの中国課税の目的は、「5Gの次世代通信とスマホで先頭を走るファーウェイ(華為技術)」の技術開発を遅延させることです。 それとともに、米国の所得減税から増えている輸入による、米国の貿易赤字を減らすことです。2018年の米国の赤字は、8787億ドル(97兆円)と、12年ぶりに最大です。中国との赤字(46兆円)は、半分超を占めます。 【5Gがつなぐ、スマホ・コンピュータ・AI】 5Gは、2035年までに、約5兆ドル(550兆円)のハードウエア需要を生み、世界のGDPを12兆ドル(1320兆円)ふやすと推計されているからです(米国の通信機器メーカー:クアルコムの試算)… … …(記事全文12,112文字)