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質問への回答綴：令和4年から希望ある国にするために（2）＞

2019年4月10日：通貨増発がもたらす財政危機のテーマ

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著者：Systems　Research　Ltd. Consultant吉田繁治
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おはようございます。前回は、とても圧縮した、しかも長文（若干難しい）の記述のものでした。記憶では、今まででもっとも多い水準のご質問が寄せられています。

オーディオ作りを1か月中断して本を書いていますが、260～280ページが、さっき90％は仕上がりました。あと250ページ以上は書くべきテーマがありますから（それでも圧縮）、2冊組でないと、運ぶのと読むのが大変でしょう。

読書では、一冊を読み終わる感覚が大切でしょう。その点、おくればせながらも読む村上春樹は、すらすらとはいる表現。言葉、音楽的な文体のリズムが一流のレベル。厚い1冊が数時間で読めます。旅行記やエセーを除く全部の小説を最近のものは二度読みました。次の小説も、心を躍らせて期待しています。ノーベル賞という性格の小説ではないように思えます。

愛くるしい劇画ファンタジーか。少女の描き方と隠喩表現が抜群です。ところどころの文には、嗜癖が見えます。しかし少女や女性を描いた川端康成の、気味の悪い暗さはない。どこまでも優しい視線です。女性に人気があるでしょうね。やはり当方は、男の目の小林秀雄と夏目漱石。論理的なカントもいい。どなたかが、『純粋理性批判』を読了とか。読了できるだけでもすごい。

当方は、読了できていなくて、ときおり部分を眺めるくらいです。内容の全部の理解は憧れますが、人類には無理かもしれません。たった1人で徹底して考えたためか、矛盾している語の使いかたがあり、10ページうしろには違うことが書いてあるページもあります。

その点、ところどころ論理混乱も見えるケインズの難書『一般理論』に似ています。人間を皮肉に見るケインズの論争の論理小説なのかもしれません。これは当方に通貨と金利と経済学を教えてくれた本です。理解度はまだ40％くらいか。いや30％か。日本の教科書では、『マクロ経済学』齋藤誠他3名がいい。

書名の案は・・・
　　　　　　　　　『21世紀のマネー』
　　　　　　　　　　「通貨量＞GDP」　
　　　　　ドル/ユーロ/円/人民元連合の、金との攻防、です。
　　　　　近代から現代のマネー理論の総覧でもあります。

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…（記事全文19,392文字）