… … …(記事全文2,122文字)前回の続きである。
驚くべきことに、97年のデフレ化以降、日本は名目GDPの成長率が、国債金利を下回る状況にあった。
無論、日本の国債金利は高くはない。というよりも、低い。
それにも関わらず、名目GDP成長率が国債金利よりも低くなってしまったのだ。
理由は何だろうか。もちろん、GDPデフレータがマイナス化してしまったためだ。
【主要国のGDPデフレータ(対前年比%)】
http://mtdata.jp/20251122-1.jpg
無論、他の国にしても、GDPデフレータがマイナスになることはある。アジア通貨危機時の韓国や、資源バブル崩壊時のカナダなどだ。
とはいえ、他の国は、ある年、GDPデフレータがマイナスになったとしても、その後、V字回復している。
GDPデフレータのマイナスが続いた日本は、やはり異様極まりないのだ。
