… … …(記事全文2,060文字)経済成長とは、実質GDPの成長である。「実質」GDPであるため、生産「量」を増やすことが経済成長ということになる。
無論、労働者を増やすことで「国家」の実質GDPは増えるが、国民が豊かになるとは限らない。国民が豊かになるためには、生産者「一人当たり」の生産「量」を拡大する必要があるのだ。
要するに、生産性の向上である。そして、生産性向上のためには「投資」が必要だ。具体的には、設備投資、公共投資、人材投資、技術投資の四投資である。
特に重要なのが設備投資だが、経営者は「いつ」投資判断をするだろうか。もちろん、人手不足が深刻な時期だ。
需要に対し、供給能力が不足している。人を増やそうにも、もはや働ける人は全員が働いている。
人手不足を人で穴埋めできない。だからこそ、投資により人手不足の「解消」を目指すのだ。結果、生産性が高まり、一人当たりはもちろんのこと、国家全体でも経済が成長していく。
つまりは、移民受入は経済成長率を抑制する。
【高度成長期の主要国の経済成長率(%)】