… … …(記事全文2,471文字)6月22日に投開票が行われた東京都議会選挙で、激震が走った。無論、自民党の議席数が21議席と史上最低に落ち込んだという点もそうだが、より重要なのは、
「四人が立候補した参政党の候補が三人当選した」
「不法移民ゼロを訴えた、さとうさおり氏が千代田選挙区でジャイアントキリングを達成した」
という点である。
参政党は「日本人ファースト」を掲げ、外国人優遇政策を批判した。結果、三選挙区(世田谷区、練馬区、大田区)で上位当選した。落選した八王子選挙区も、僅差での敗北であった。
現在の日本で、何が起きているのだろうか。日本において、
「外国人問題」
を堂々と訴え、解決を求めると、有権者の票を得ることができる時代が訪れたという話に過ぎない。
外国人問題は、主に三つに分類される。
- 外国人が日本に流入し、社会を乱している(中国人問題、クルド人問題など)
- インバウンドによる外国人観光客が多すぎる
- 外国人労働者の激増により、国民の賃金が上がらない
本稿では、主に「外国人労働者激増」について取り上げたい。
【日本の外国人雇用者数(左軸、人)と増加率(右軸)】
http://mtdata.jp/2025-627-2.jpg
日本の外国人雇用者数は、第二次安部政権発足以降に本格的な増加が始まった。
野田政権期に70万人を割っていた外国人雇用者数は、今や230万人である。三倍以上だ。
しかも、コロナ期にはさすがに増加率が低迷したが(減ってはいない)、直近二年では増加率が12%を超えている。
このままのペースが続くと、五、六年で500万人を突破してしまうことになる。
もっとも、今の在日外国人の「数」など、欧米諸国に比べればマシなのだ。そんなバカな、と思われるかもしれないが、欧米諸国の移民人口比率は半端ない。
【G7諸国及びオランダ・スウェーデンの移民人口比率(%)】