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週刊三橋貴明 ~新世紀のビッグブラザーへ~

三橋貴明(経世論研究所所長)

三橋貴明

特別会計の真相

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経世論研究所 所長の三橋貴明の

    日本経済のボトルネックを取り去る国家コンサルティング VOL.791

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   ☆☆☆☆☆☆ 日本経済は輸出依存である ☆☆☆☆☆☆

   ☆☆☆☆☆☆ 円高で日本経済は破綻する ☆☆☆☆☆☆

   ☆☆☆☆☆☆ 日本政府は財政破綻する ☆☆☆☆☆☆☆

   ☆☆☆☆☆☆ 日本の内需は絶望的である ☆☆☆☆☆☆

日本の新聞・テレビなどのマスメディアでは、上記のフレーズがあたかも「常

識」のように使われている。しかし、実際に数値データを調べてみると、上記

フレーズは全て根拠が全くない「嘘」であることが判明する。嘘のフレーズが、

まるで湿気を帯びた空気のようにまとわりつき、日本経済成長の「ボトルネッ

ク」と化しているのが現実なのだ。本メルマガでは、正しい数値データに基づ

き各種の「嘘の常識」を暴き、ボトルネックを取り去ることで、日本経済が着

実な成長路線を進めるようコンサルティングを提供する。 三橋貴明


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-特別会計の真相-

以前(今もだろうか?)日本政府には一般会計に加え「特別会計という闇」があるという「都市伝説」が流行したことがあった。

もちろん、特別会計は存在するが、闇でも何でもない。何しろ、一般会計予算同様に、特別会計予算も国会で審議され、成立している。

特別会計が誤解される理由の一つは、名称であろう。特別は「スペシャル」という印象を与える。

実際には、特別会計はスペシャル会計ではなく、アナザー会計なのだ。本来は「別」会計という呼称が正しい。

理由の二つ目は、その予算規模の巨大さであろう。何しろ、令和六年度の特別会計の総額は400兆円を超えている。

もっとも、内135.5兆円が国債の借り換えであり、さらに92.6兆円が会計間のやり取りに過ぎず、実体はない。

【特別会計について(令和6年度予算)】

http://mtdata.jp/20240629-1.jpg

「それでも、207.9兆円も残っているではないか!」

と、思われたかも知れないが、207.9兆円の内、89.7兆円が国債償還。

しかも「国債償還」とはいって、財源は国債発行である。実は、135.5兆円に加え、89.7兆円もまた国債の借り換えに過ぎないのだ。

さらに、社会保障給付金が78.4兆円。

社会保障は、一般会計歳出の社会保障予算に加え、我々から徴収された保険料(等)から支出される。

令和六年度の一般会計予算に、社会保障関係費が約36.9兆円が計上されている。ここに、保険料収入(等)を加えて社会保障給付金が支払われるため、特別会計で処理しているのだ。

地方交付税交付金(22.2兆円)も同じだ。

一般会計予算の地方交付税交付金は16.4兆円。そこに地方法人税を加え、地方交付税予算が成り立つ。

というわけで、一般会計とは別に特別会計にも地方交付税が計上されているのだ。

… … …(記事全文2,562文字)
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