… … …(記事全文3,337文字)その政権が国民の真の味方なのか真価を測る筆者の判断基準はシンプルだ。ワクチン被害を含む「コロナ対策の反省」があるかないかだ。残念ながら、岸田・石破政権同様、高市政権にも全くなさそうだ。
●コロナ対策「反省なし」
<厚生労働大臣宛指示書>
「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」の危険性は、同計画の中に「誤情報・偽情報の取り締まり強化」が含まれている点だ。
<2024年5月3日 CBCテレビ>
実質的な言論統制を含む新型インフルエンザ等対策政府行動計画改定案に対しては、パブリックコメントで19万件もの反対意見が集まったが、昨年7月に閣議決定された。高市政権は、これに基づいて“プラン”デミック対策を行うということだ。
<2024年7月2日 日本経済新聞>
冒頭に述べたように、高市政権にも過去のコロナ対策の反省は全く感じられない。上野厚労相は、ワクチン被害と日本人の大量死の真相を追求する藤江氏の質問に対し、全て厚労省職員の言いなりで対応しているのがその証左だ。未曽有のワクチン被害に対する自身の見解は微塵もない、ただの“お飾り”大臣に過ぎない。
<“お飾り”厚労相「重大な懸念は認められない」>
https://x.com/JINKOUZOUKA_jp/status/1981556246110228725
<上野厚労相に対し、ぞんざいに「事務方(と答えてください)」と耳打ちする厚労省職員>
https://x.com/JINKOUZOUKA_jp/status/1984161941322133710
これが筆者が高市政権を支持できない一番の理由だ。
●信者が陥る「選択的思考」
以上、長々と高市政権の懸念点を紹介してきたが、高市首相の閣僚宛指示書には保守的な指示も多くあるのも事実だ。高市政権の政策方針をどう評価すればよいのかわからないという人も多いだろう。
今年5月の配信「トランプ政権の本質『ダブルバインド』」で詳しくお伝えしたように、第二次トランプ政権は、減税、不法移民の強制国外退去、極左の資金源USAIDの解体、mRNAワクチン開発中止など、トランプ支持者が喜ぶアメリカ・ファースト政策を実行したかと思えば、AIを使ったがん治療プロジェクト「スターゲート」、イスラエル・ウクライナ支援継続、イランの核施設爆撃、エプスタイン文書の非公開、新mRNAワクチン限定承認など、支持者が失望することも多い。
トランプ支持者は期待と失望が入り混じるトランプの政治に混乱しながらも、トランプを肯定する理由を無意識に探そうとする。この心理を「選択的思考」という。筆者は、そうした支持者の心理を生み出している第二次トランプ政権の本質を「ダブルバインド」と表現した。
<2025年5月22日配信「トランプ政権の本質「ダブルバインド」(2)>
筆者は高市政権と高市信者にも同じものを感じる。恐らく高市信者も今後、トランプ信者と同じ心境を味わうことになると思われる。
その最初の試金石が日米首脳会談だった。






