… … …(記事全文2,545文字)「プライマリーバランス」(PB)という概念は1980年代からあった。だが、PBの黒字化目標を強化し、「ザイム真理教」の教義にまで高めたのは、2002年の小泉・竹中コンビだ。
●竹中・維新の会の真の狙い
<京都大学大学院藤井聡教授 「PBを日本に持ち込んだのは竹中平蔵」>
https://x.com/jmCrpOmqSc48675/status/1981712321912398040
<藤井聡教授「プライマリーバランス黒字化という凄まじい毒矢を日本に放ったのが竹中平蔵」>
https://x.com/chairtochair/status/1386889711134806017
藤井教授は、財政再建(PB改善)を目的とした緊縮財政はGDP成長を低迷させかえって債務対GDP比を悪化させているとし、緊縮財政ではなく積極財政でGDPを成長させれば回りまわって財政再建(PB改善)に繋がる、と主張している。
<藤井聡教授「財政再建のためにも積極財政を!」>
<財務省の緊縮財政(PB黒字化)が日本国家危機を招いている>
今年1月に亡くなった経済アナリスト森永卓郎氏も、財務省の「財政健全化」「PB黒字化」という至上命題が日本の失われた30年の元凶だと主張していた。
<2025年7月7日 毎日新聞>
これまでの自民党政権の財務相は「ザイム真理教」に洗脳され緊縮財政を進めてきた。だが、ザイム真理教のペテンを熟知している同省出身の片山さつき新財務相には通用しない。実際、片山氏は積極財政を掲げ、国債増発も視野に入れていると発言している。財務省を向こうに回してのこの発言は素直に評価したい。
<2025年10月21日 日本経済新聞>
ただし、片山氏の積極財政方針には必ず「責任ある」という言葉が付随する。これは、積極財政が最優先だが、PB黒字化目標も維持する、という意味だ。筆者は、この一言が妙にひっかかる。
<2025年10月25日 毎日新聞>
理由は、自民党が連立を組んだ「日本維新の会」のバックには、同政党設立に携わり、政策に大きな影響を与えている竹中平蔵がいるからだ。








