… … …(記事全文1,902文字)5月20日、ついに世界保健機関(WHO)総会でパンデミック条約が採択された。だが発効はまだしていない。採択が無力化する希望はまだ残っている。しかし・・・。
●まだ終わっていない
<2025年5月20日 NHK>
<パンデミック条約が採択され拍手するテドロス事務局長>
![]()
どの大手メディアも「全会一致で採択」と加盟国全てが賛成したかのように報じている。だが、実際に賛成したのは、WHO全加盟国194カ国中124カ国で、棄権11カ国、欠席46カ国(米国含む)、投票資格がない国13カ国と、我々がイメージする「全会一致で採択」とは程遠い内容だ。
<2025年5月20日 AA.com>
<棄権11カ国>
<欠席46カ国の一部>
気になる条約の中身だが、途上国にもワクチンが円滑に行き渡るようにするためワクチンの20%をWHOに提供することが定められたほか、病原体の情報を共有することや技術移転の促進などが盛り込まれた。一方、危惧されていた国家主権のはく奪や、WHOによる感染対策の強制化・義務化は盛り込まれなかった。日本はともかく、反対する国が多かったのだろう。
<2025年5月20日 毎日>
「採択」イコール「即発効」ではないことも一先ず安心材料だ。条約は、「病原体アクセスと利益配分システム」(PABS)をはじめとする細かなルールや条件が整った後、60カ国以上が批准などの国内手続を完了して、はじめて発効する。
特に揉めているのがワクチン製薬企業が儲けた利益の各国への利益配分だという。
<結局はカネ>
これらの作業や交渉は来年の総会まで続く予定であり、日本でも国会での批准は来年6月以降になる。
●RKJがWHO脱退を呼びかけ






